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商品開発ストーリー Product development story

ウォシュレット開発、ステップ・バイ・ステップ

幾多の難問をクリアしついに完成へ

 ウォシュレットは常に業界トップの商品でなければならない。ウォシュレットの歴史は温水洗浄便座の歴史そのものでもある。とはいえ、トップでありつづけるための技術は一朝一夕に手に入れられるものではない。ウォシュレット開発者たちも、求められる性能要求を前に、悩み、議論を重ね、試行錯誤を繰り返しながら、一歩ずつ確実に完成品に近づけているのである。

開発部 複合商品開発グループ 中尾 早希

開発部 複合商品開発グループ

中尾 早希

 トイレというのは酔った時など体当たりに近い感じで体重をかけられますし、車椅子の方などは横からズリズリとすりながら乗ってきたりと使い方も様々でして、便座・便ふたのヒンジ部分は想定外の色々な力がかかります。もちろん厳しい強度試験はやりますが、それでも予想のつかない事が起こってしまいます。充分な強度を保った上でデザインと座り心地を両立させる、これが私の研究のテーマです。
開発部 シート商品開発グループ 山川 剛志

開発部 シート商品開発グループ

山川 剛志

フチなし形状
 今回の商品開発では「フチなし形状」の実現というテーマがありました。便器の曲線ラインに沿ってウォシュレットも楕円形状になったものです。これにより掃除しやすくスッキリとしたデザインを狙ったわけです。従来はこのフチ裏の部分に何が入っていたかというとそれがノズル部分なのです。ですから、フチなし形状になったことでノズルを収納するスペースがなくなってしまったわけです。そこでコンパクトにノズルを収納するために三段収縮機構を開発しました。この機構は、水の流れ方の設計も難しいのですが、ノズルそのもののスムーズな伸縮も難しかったです。伸縮するパイプ自体の構造は難しくなくても、それを伸縮させるためのワイヤーをどこにどのようにして収めるのかとか、どのようにして動力を伝えるのかとか、そう簡単なものではありませんでした。ほかにも、熱交換器など様々な部品ユニットも小型化する必要がありました。ひとつの商品テーマの実現のためには、多くの技術要素の新開発が必要なのです。