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世界中のトイレで心地よい空間を演出する
最後にウォシュレットの開発者たちはどんな目標を持ち、どんなウォシュレットを開発しようとしているかを聞いてみた。まとめると「もっと、トイレの中でウォシュレットが担う役割を広げよう」という夢と「もっと、世界のトイレにウォシュレットを広めよう」という夢であった。これまで30年間の実績があるのだから、これらの夢も間違いなく現実の商品となって販売されることであろう。
開発部 シート商品開発グループ
グループリーダー
松井 実
機能を進化させるのは当たり前として、別の視点での夢としてはグローバル化があります。日本と同様、世界でNo.1のトイレを作っていくというのが当面のミッションだと思っています。今は、アメリカ・中国が海外でのメインの市場になっていますが、ヨーロッパやその他の地域に向けてウォシュレット文化を発信していくこと、そこでウォシュレットの良さを分かってもらうことがこれからの目標ですね。
開発部 シート商品開発グループ
山川 剛志
便器だけでなく、例えば照明とかのトイレにある色々なものコントロールの中枢をウォシュレットが担えるようにしたいですね。他にも、音楽を流すにしても、現在のようなリモコンから流すよりもトイレ内のしかるべき場所に本格的なスピーカーがあってそこから音が出る方がよいわけですし、フレグランス機能や暖房システムも何らかの自動化とそのコントロールが色々考えられます。トイレという部屋では便器は中心に置いてもらえるわけですから、心地よい空間演出のためにも中心的な役割を担ってほしいです。
開発部 複合商品開発グループ
グループリーダー
合田 智一
次の商品のポイントは「指示を出すウォシュレット」というものです。例えば、ウォシュレットにつけたセンサーが人の入室を感知したら、「人がいらっしゃったので、お出迎えしましょう」との指示を電波で周辺機器に飛ばし、それに応じてそれぞれの機器が何らかのアクションを起こすというものです。ワクワクするプロジェクトだと思いませんか?もうすぐ世に出ますよ。
冒頭でも述べたように、ウォシュレットは常に世界の温水洗浄便座をリードするトップランナーとして君臨してきた。つまり、そこには世界の温水洗浄便座をリードしつづける開発力があるわけだが、その開発力の源となっているのは、お客様の声に耳を傾け、自己の技術と発想力を高め、我慢強く試行錯誤を繰り返し、そして円滑なチームを作るという極めて基本的なことであった。つまり、その姿勢が世界一ひたむきでありつづけたということであろう。このひたむきさが企業文化として根付き、30年間の歴史を作ってきたのだ。この文化がある限り、ウォシュレットのレジェンドは今後も続くだろう。